本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ

今週開催中の展覧会は85才の超ベテラン作家、上野憲男さん。 センスが良くて洗練され詩を含んだ美しい抽象作品を見つめながら 私は心の中で「こんなに素敵な作品の展覧会を開催できるって何て 幸せなんだろう・・」とジーンとするのでした。 今回のテーマはノスタルジア。イメージはやや感傷的な遠い過去やふるさとでした。 お客様がいらっしゃらない画廊の束の間の時間に私は隣に座り、 ミニインタビューをしました。ノートとペンを用意して。 お聞きして私のノスタルジアのイメージが狭義だったことを感じました。 先生のお話 「ノスタルジーは人間すべての人が原郷への憧れを持っている。 同時に寂しさでもある。その人の持っている原点、魂の原点とも言える。 多少センチメンタル性はあるが、乾いた普遍的なもの。 すべての人が持つ憧れー壮大なことも含む・・」とおっしゃいます。 聞きながら、私は宇宙の根源も含めて想像を膨らませました。 それを言うとそうです、この地球に水があり空気があり、それで人間が誕生したのですからね、と。 そんなお話をしていると次のお客様がドアを開け入っていらっしゃいました。 束の間の私のミニインタビューは先生の哲学でした。お聞きして良かったと思いました。 そのあと絵をまた見つめると何かが違うようなー。 私のイメージもぐんと広がり、深い宇宙にまで想いを馳せたのでした。


本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ

上野憲男展3日目です。 88才とおっしゃる可愛い(失礼かもしれませんが、本当に少女のようで声も可愛らしい) 女性が来廊されました。時々画廊へいらっしゃる方で、アートがお好きで銀座の画廊を 時々回られているらしい。 もう20年以上前に上野先生の作品を購入し、今も飾り気に入っていること、 先生が京都で個展された時も、それを見るだけに友人と行かれたことなどを お話しされました。上野先生が喜ばれたのは言うまでもありません。 今回の作品の中で気に入られた作品があり、その前で佇んでおられるので これいいですよね〜?と話しかけると、「これ好きだわ。私が生まれた北海道の北見みたい」。その作品は絵ではなく、数は少ないのですが木製のオブジェなのです。 25センチくらいの流木のような板の上に木の白い家がチョコンと立ち、その周りに 鉄の柵のようなものが打ち付けてあります。それは町の一部のようでもあります。 お客様はそれを見て、故郷の雰囲気があるーとおっしゃるのです。 おすすめすると、「もう年だから何年生きられるかわからないしねー」 私「いえいえ、本当にお若いし、失礼ですが可愛くて10才以上、お若く見えます。 それにこの先ではなく、今日気に入られたら今日から毎日楽しめばいいのではありませんか?」と私。 上野先生もいいと感じる感性が素敵なことで、そういう出会いもそんなにあることではないし、とお話しされたことも響かれたのでしょうか。作品をご予約されました。 最後に「以前に買った上野先生の作品の隣に飾ったらとても合いそうなの」と笑顔でおっしゃいました。 私は少し言いすぎたかなと思ったのですが、その表情を拝見し本当に嬉しかったです。


本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ

昨日は元都知事、猪瀬直樹さんと蜷川有紀さんの婚約パーティーがBInkamura で開かれ、ご招待され伺って参りました。 蜷川さんはギャラリーゴトウの3月の「夢みる日」展で作品を3点、ご出品くださり そのご縁です。会場はメディアでお見かけした方々や、知人友人の方々が500人も 集まっていて華やいでいました。 幸せ溢れるお二人はお互いをリスペクトしていて、気持ちの良い大人のカップルで 爽やかな感じさえします。豊かな毎日ですーと有紀さんが語られていましたが、 若さの情熱とは違う大人婚とでも言うのでしょうか、そんなことを思いました。 有紀さんの描く女性と薔薇は紅辰砂(べにしんしゃ)という卑弥呼が好んだとされる 赤の顔料が使われていて、情熱的な凛とした美しい女性像と薔薇に魅了される方が多いようです。私もこの赤の色は好きです。 画廊クローズの前に出かけたパーティーでしたがお祝いできて嬉しい日でした。 おめでとうございます。末長くお幸せに!!


本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ

昨年11月にギャラリーゴトウの最年少の作家 團上祐志さんの展覧会を開催しました。 21才、美大在学中の学生です。 ある方に紹介されたのですが、作品の良さを感じながら開催を迷っていましたが 出向いて作品を見るうちに開催を決めたのです。 彼は志の強さでは負けません。家族に美術の道を反対され、 高校を中退し、美大へ行くため働き、お金を貯め美大へ進んだのです 彼の展覧会を開催するにあたり、私は彼の年令をあまり言いませんでした。 ともすると「学生の展覧会」と切られかねないからです。 その時のFacebookには「作品に年令は関係ありません。作品の力を感じてください。」と書きました。そして開催した展覧会は、とても反響がありました。 その中の一枚、ゴールドの抽象画を銀座の老舗、?月堂の社長が見て気に入られ、 リニューアルする?月堂に飾られることになりました。 そしてこの5月、?月堂に晴れて飾られ、本日ギャラリーゴトウ主催、團上祐志さんを囲みお茶会を開催しました。彼に絵について語っていただきました。 画家になる志を決めた中学生の頃の話やニューヨークの展覧会の話など 参加者の質問も交え、興味深くみなさん聞いていらっしゃいました。 彼は語れる人。でも今までは作家は作品を語れなくてはだめだという価値観だったが、 今は「作品は語れるものではないーという東洋思想のようなものになりつつある。」というのが主流になってきているとか! 彼は今、22才。美大4年生です。今年はニューヨークの個展も決まっています。 ギャラリーゴトウでも来年2回の展覧会が決まっています。 可能性に満ち満ちた彼に8名の参加者の熱い視線が向けられました。


本日もギャラリーは晴れのち曇りのち晴れ

「恋におちるように」 画廊には絵が好きで見にいらっしゃる方、 友人知人が展覧会を開いているからといらっしゃる方がいらっしゃいます。 時々、気に入った絵に出会い、買って飾ってみようか、飾るのだとしたらを どの部屋、どの壁、にしようかと考え始める方がおり、ご相談にのります。 そんな時もふと、お客様がよくおっしゃるのは 「今日は絵を買おうと思って来たわけではないんだけどー」という言葉です。 そうなんです! 私も同じです!と答えます。 好きな絵を自宅に何点か飾っている私ですが、今まで「今日は絵を買いに行こう」と 思い、展覧会へ行ったことは一度もありません。 何故なら、予期せぬ事のように「出会ってしまう」のです!! こう書いていたら、まるで恋におちるみたいだなぁと思い笑ってしまいましたが。 絵を見て、感動していいなあと何度もその絵の前に佇み、 この絵を自宅に飾ったらどんな感じか、どこが合うのか、予算に合うかなどなど いろいろな思いがよぎりはじめるのです。 あっ、やっぱり恋でしょうか。